
今回日本に持参した2本のスーツはひとつは夏用で、もうひとつは冬と夏の中間にあたるような生地のスーツなのですが、真冬を除いて、恐らく夏用のスーツだけを東京に持ってくれば、ほぼオールシーズン、OKであるような気がしました。 少なくとも今回、夏用のスーツをもう1本持ってこなかった自分を少々悔やんでいるところがあります。
私は、毎年10月の後半辺りには、訪日を果たしておりまして、昔はこの時期こんなにも暖かかったのだろうかと不思議になります。 それは長年(21年間)アメリカ太平洋北西部にあるオレゴン州に住んでいるせいなのか、東京とオレゴン州の気候とが今時期かなり違うことに驚かされます。 もちろん私の住むオレゴン州の緯度は、地図で見ますと、北海道の中部ぐらいになりますから、北海道の旭川ぐらいの気温であってもおかしくないのかもしれません。 しかし旭川と違って、シベリアからの寒気も降りて来ませんし、どちらかというと太平洋側からの暖かく湿った空気がこれからは来て、そこそこの雨量を平野部に降らせてくれます。
また、河川敷の内陸部という地形のせいもあって(その点は旭川と似ているかもしれません)朝の冷え込みはかなりのもので、寒い朝はもうすでにマイナス零度にも達します。 そのような冷え込みがあるせいで、広葉樹の木々は、すっかり赤と黄色の見事な紅葉に染められて、目の保養になります。 ところが東京では、そのような木々の紅葉というものはまだこの時期、まったく目にすることが出来ません。
20年以上も東京を離れて、オレゴンに住んでいますので、オレゴンの気候にはすっかり適合して、逆に東京の気候には、地球温暖化の影響下で、ますます私が育った子供の頃の東京での印象から乖離し続け、昔との温度差が増幅していることを肌で感じます。 このような気温の高い場所には、それなりに努力をして適合しなければならない自分がいることに気付かされます。
逆に東京と比べ、オレゴンにおりますと、不遜ながらほとんど地球温暖化の影響を受けているということを感じることがありません。 アメリカ人の環境への意識や化石エネルギーの消費に対する鈍感さは、そんなところに要因があるように思えます。 もちろんアメリカでも氷河が毎年溶けて、その面積が激減しているアラスカからカナダにかけての北極地方では、きっと深刻な地球温暖化現象に見舞われているものと危惧いたしますが、それでもアラスカ州の知事である共和党副大統領候補のサラ・ペイリンの言動を見聞きしていますと、環境問題や地球温暖化などについてはまったく目もくれていないように感じ、やはり驚きを禁じえません。
むしろ、もっと多くの油田開発をアラスカで推し進めることを重要な自身のポリシーにしていますし、野生動物などを守ることなどへの運動に対しても、(化石)エネルギー産業振興策の方をはるかに優先させていますので、それらの保護運動にはすべて反対の意志表示を続けています。 その意味で確かに地元の選挙民によって選ばれた、その地の政治家が地域における気候の温暖化を左右させる重要な要因になるということは十分ありえることだと思います。 オレゴンには、今まで幸運なことにペイリンのような人間が歴代知事の中で出現したことはなかったということだけは、少なくとも明確にいえる気がします。 それでは、日本ではどうなのでしょうか。 ペイリンと大差のない歴代政治家ばかりだったとはあえて思いたくはないのですが。
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