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ここのところ、このブログでは、大統領選や金融機関への救済などのちょっと硬派なトピックスが続いていましたので、今回は、週末の金曜日に行ったポートランドのパール・ディストリクトという、高級ブティックやムードのあるレストランが軒を連ねている一角にある、ペルー料理レストラン ”Adina” に会社のお客さんと行ってきましたので、そのレストランでの体験記です。

私は、ポートランドのダウンタウンについては、美味しいレストランとか洒落たホテルとかについては、地元の中でもけっこう詳しい方に属するのではないかと思うのですが、ことパール・ディストリクトに関していえば、車での駐車場がほとんどないため、一番疎遠にしていた地区でありました。 ポートランドのダウンタウンでさえも、市営の割安な駐車場が完備されているというのに、パール・ディストリクトにはそのような市営の駐車場をはじめ、まともな駐車場のスペースがないというのが私の先入観でした。

しかしお客さんと一緒に行ったパール・ディストリクトの路地を入り込んでみると、路地の両脇に車が路上駐車できるスペースがあり、金曜の夜というレストランのかき入れ時としては、ちゃんと探してみれば、車の止められるスペースがあいているではありませんか。 これには、ラッキーというのか、やはりニューヨークのダウ・ジョーンズが大暴落した波乱万丈の1週間であったのだから、金曜の夜の外出も控えるアメリカ人が多いのかと最初はそう思ったものでした。

ところがその日金曜日の午後になって、お客さんの方からAdinaというそのレストランに予約の電話を入れてもらった時には、最も早い予約時間が午後8時半だというので、すでに午後5時にはすべての打ち合わせを終えてしまった我々は、手持ち無沙汰気味となり、仕方がないので午後6時過ぎには、ポートランドのダウンタウンにとりあえず向かうことにしました。 ポートランドに行くには、I-5北行きに入りましたが、やはり金曜日の夕方ということで、大変な渋滞に巻き込まれましたので、パール・ディストリクトには午後7時近くでの到着でした。

“モノは試し”ということで、Adinaに先ずは行き、予約時間が少しでも早まらないかと掛け合ってみたところ、午後8時半がやはり最も早い時間だといわれ、にべにもないレストラン側の対応でした。 そこでやはり仕方がないので、近くにあるワイン・レストランに入り、8時半近くになるまでそこで、たむろすることになりましたが、ここ4ヶ月近く禁酒を貫き通している私には、ワイン・レストランは、誘惑をお押さえるのには難儀な場所でありました。

さて、8時25分になったので、予約を入れてあるAdinaに再突入です。 が、まだまだけっこうな人だまりが入り口近くに出来ていて、8時半を過ぎてもいっこうに私たちを席に案内する気配がありません。 その間に忙しいそうに働くウェイトレスの若い女性が運ぶ数々のペルー料理の品々を目で楽しむというよりは、眺める状況が続きました。 またペルーの民俗音楽を奏でるバンドがレストランで、生演奏をしていましたので、立ちながら、彼らの演奏を耳で楽しみました。 ようやく9時近くになって、入り口近くの席に案内されました。

私たちのまわりの席を見回してみると、ほとんどが20代後半から30代前半と思われる若い女性がグループで歓談をして、とても楽しいそうでした。 若い女性たちを見ていると、株式市場が世界中で大暴落しているなどというニュースは、どこ吹く風という感じで、今後の景気を大いに心配している我々中年族には、まるで宇宙人のように目に映りました。 まあ、こういう若い連中がいてくれるおかげで、アメリカの経済も危機的な瀕死状態を少しでも回避できるのであれば、それは大いに結構なことだと少しは、気が晴れた思いでした。

レストランは私たちが席についたその後も、お客さんが絶えることなく、入り口辺りには常に若者の人だかりで溢れていました。 私たちが豪勢なペルー料理に舌鼓をうち、堪能して席を離れたのはもう11時過ぎでしたが、相変わらず、入り口には、席を求めて待ち続ける若い人たちでごった返していました。 この未曾有の不景気風が吹きすさぶいまどき、お客を立たせて待ってもらいながら、人が絶えることのないこのようなビジネスができる、このAdinaという怪物のようなレストランの繁盛振りには、本当に目を見張るものがありました。


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