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遺伝的な負の遺産がわが家系にはあって、私は長いこと父方から受け継いだ高血圧の体質を持ち続けています。 それでも今までは、薬を飲んで血圧を押さえ込まなければならないというレベルではなかったのですが、どうも最近ではその辺の境界線を越えてしまったようで、薬を飲まないとその一線からはみ出してしまう危険領域にとどうも突入しているらしいのです。

そこで、時々診てもらっている医者から処方箋を書いてもらい、近くのスーパーの中にあるファーマシー(処方箋薬専門の薬局)で、Lisinophil(リシノフィル)という薬を10ミリグラム処方してもらいました。 それを2ヶ月近く昨年暮れから今年初めにかけて毎日1錠ずつ飲み続けてみました。

すると確かに効果はてき面で、私の頑固だった血圧値も徐々に下がり始めるようになりました。 これで果たして日常的にも気分爽快になったかというと、驚くことに結果はまったく逆の方向に行ってしまったのです。 ご存知のように血圧が高くても自覚症状というものは日常の中ではほとんどありません。 しかしながら血圧が高いことによって、脳卒中や動脈硬化、心筋梗塞など多くの危険な症状の予備軍を作りだしているということは間違いのないことで、その意味で、こちらでは高血圧に対して“サイレント・キラー” という呼び名がついています。

私が服用したリシノフィルという血圧降下剤は私にとっては非常に強く作用するもので、血圧は確実に下がってきたものの、咳と鼻水の強烈な2大パンチが副作用として私を襲いました。 ちょうどこの薬の服用開始時期が12月初めごろであったため、最初の1ヶ月は、毎年決まってこの時期にかかる恒例の風邪の到来かとタカをくくっていたのですが、咳と鼻水が1ヶ月以上にわたって猛威を振るうので、これは何かただ事ではないことが起こっているとの勘が働き、年明けに医者に出向いたところ、それはこのリシノフィルの副作用だと言われたものでした。

リシノフィル10ミリグラムは、処方する血圧降下剤としては、最も分量の少ない処方だと言われましたが、私の体には誠に強力な副作用をもたらしてくれたのです。 これでは、自覚症状のない高血圧体質にあって、わざわざ副作用によって今までは正常であった日常生活に大きな支障をきたす結果をもたらしてしまったわけで、自分の中では、このような薬を処方し、副作用について何も事前に言及しなかった医者やファーマシーの薬剤師に対して怒りと不信感が一挙にこみ上げてきました。

今回の薬から得た教訓としては、今後はどのような処方箋薬を服用するときでも、処方箋を書いた医者ならびに実際に薬を処方した薬剤師とに、その薬の副作用について徹底的に聞き出し、副作用が生じた場合には、どのような処置をとったらよいのかについても事前に聞いておく必要があるということでした。

私としては、高血圧という潜在的な脅威といかにして折り合いをつけてこれからも日常生活に支障をきたすことなくやっていけるかということに尽きます。 むやみに強烈な薬を使って血圧を押さえ込むようなことは極力避けていけるように、日常から健康管理と節制とに努めていくしかないものと考えています。 また、製薬会社には、副作用のない血圧降下剤の開発とその成功と実現とを目指してほしいと思います。 そうすれば高血圧をわずらう世界中の人々にとって、大きな福音になることは間違いないからです。 日本の製薬会社の奮闘も大いに期待したいところです。



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