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私の一人娘の真理恵(マリエ)は、この9月から大学4年生になりました。在籍している大学は、ワシントン州タコマ市にある私立大学のUniversity of Puget Sound、略してUPS、まるでアメリカの大手宅配便会社みたいですが、そこで娘はStudio Artsを専攻しています。大学は1888年設立のLiberal Arts College(文科系大学)で、大学の建物にはツタが絡まるアカデミックな雰囲気とずっしりとした伝統とが漂う大学です。学生数は、全数5,000名弱でアメリカの大学の規模としては、かなり小さな大学の部類に入るものかと思われます。

私はアメリカにいる典型的な親バカの1人なので、娘のことについて自分のブログにまで自慢話(?)みたいなことをよく書くのかもしれませんが、22歳になったばかりの若い女性としては、うちの娘は、将来に向けてのかなり確固たる目標をすでに決めていて、その目標に向かっての進路決めを現在計画中のところであることを紹介してみたいと思います。

娘の将来の目標というのは、アメリカでの大学レベルのアート教師(正確に言えば大学教授)となることで、そのために大学卒業後は迷わず大学院に進学することをすでに明言しています。親としては、来年の5月には大学を卒業し、ワシントン州で最も学費が高額な私立大学をこれでようやく卒業してくれるという、経済的な安堵感を覚えるのも束の間、次なる大学院進学を打ち出してくれるものですから、あともう2年、親としてしっかり子供の教育費のために稼ぎ続けなければならない宿命とあいなりそうな次第です。

娘の目指している美術系大学院は、第一候補としてボストン大学美術大学院、続いて、フィラデルフィアにあるペンシルベニア・アート・アカデミー、そして第三希望としては、ニューヨーク・アート・インスティチュートとなっています。これらの名前を聞けばお分かりだと思いますが、希望する3つの大学院はいずれも東部にある大学院ばかりで、アメリカの中で西海岸からは距離的に最も離れたところに位置する場所ばかりです。

その理由としては、娘は写実主義的な油絵を得意としていて、その分野で絵を描き続けたいという、かなり明確な意志を持っているため、写実主義的な絵画の指導を重点的に行ってくれるところでないと、自分の強さに磨きをかけることができないというわけなのです。娘がいろいろとリサーチしたところでは、アメリカ西海岸の美術系大学院は、どうも近代的な抽象画が中心のようで、娘の志向とは相容れないところが強かったようです。その点、東部の大学院は伝統的な写実主義をまだまだ踏襲しているところが多かったようで、希望する大学院はすべて東部の歴史のある大学院になってしまいました。

さて、肝心の大学院の授業料なのですが、娘のリサーチによれば、今通っているUPS校の約半分ということで、少しは安堵感を覚えているところです。まあ、東部の大学院に行くことが正式に決まれば、それはそれで引越しや移動、そして現地での新しい生活を始めるのにあたって、それなりの出費がかかるものと思われますが、それが娘の明確な希望であり、将来にわたっての進路であるということですので、親としては、娘に対して引き続いてできるだけの経済的、心理的なサポートを続けていくしかありません。

しかし自分が22歳のときにこのような明確な進路を持っていたかというと、まったくそのような将来へのコミットメントみたいなものはほとんど何もありませんでしたから、すでに明確な希望を描き出している娘には、親として、畏敬の感さえ抱かせます。自分で選ぶ道であれば、多少失敗があったり、予期しない試練が待ち構えていても、十分それらを克服して乗り越えていけるだけの覚悟もできるのではないかと親としては、やはり楽観的に構えているしかないのかなと考えているこのごろでもあります。



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