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先週で日本のゴールデンウィークも終わり、今週はオフィスでまたいつもと同じ1週間が始まっている日本の方々がきっと大部分を占めるものかと思います。かたやアメリカにおります私たち日本人は、ゴールデンウィークの恩恵は当たり前ではありますが、まったくなかった普通の1週間を先週も過ごしたところです。

私は今まで知らなかったのですが、中国も先週は、ゴールデンウィークであったというではありませんか。(中国でもゴールデンウィークと呼んでいるのでしょうか。知っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。)また、5月1日は、“メーデェイ”で働く者の日であり、中国はもとより、ヨーロッパ連合の各諸国も押し並べて国民の祝日であったと聞いています。

日本のハイテク業界を代表する、とあるグローバル企業のこちら現地アメリカ法人の社長さんと先週お会いしてお話をしていましたら、5月1日に営業している事業所は、世界中でアメリカの現地法人だけだったと言っておられました。世界が休みになっている日であっても、アメリカだけは休みにしないというのは、ちょっと意外に思えるかもしれませんね。でもことほどさように、アメリカはグローバルスタンダードにはなびかないというか、背をそむけているという一面があるので、困っております。

それは休みの日のことに限らず、京都議定書の調印にも背いておりますし、地球温暖化問題もなかなかその科学的事実を認めようとはしなかったという経緯がありました。アメリカの大手企業のトップほど、巨額の収入を手にしているような国は他に見られませんし、トップと平社員の給与差が何百倍にもなるというのは、やはりアメリカだけの現象のように見受けられます。(最近は、中国もそのようになりつつあるのでしょうか?)

アメリカの休日の話に戻りますが、毎年2月の第3月曜日にあるPresident Dayから5月の第4月曜日のMemorial Dayまで国民の休日がありません。つまり3ヶ月以上、週末以外には休みがないのです。もちろん、会社では有給休暇の時間を取って、各自が休みを自由に取れるようにはなっていますが、日本のゴールデンウィークのような週は1年を通じてもアメリカでは存在しないのです。

私のように仕事が趣味と言ってはばからない、仕事中毒人間にはまあそれでもよいのでしょうけれども、もし私が勤め人で、アメリカでどこかの会社のサラリーマンをやっているのであれば、やはり日本のゴールデンウィークのような全員が同じときに1週間休めるような週があったらなと心底期待することだろうと思われます。ただし、私は天邪鬼(あまのじゃく)な方なので、皆が一斉に休むときには、観光地やリゾート地はどこもかしこも混み合って、そんなときにいつもより高いホテル代や飛行機代を払って出かけるというのはどうも真っ平御免といったところも確かにあります。

先々週からゴールデンウィークにかけて日本からポートランドに遊びにお越しになっていた旧知のご家族の方々と先週お会いし、お食事をご一緒させていただきましましたが、ゴールデンウィークの週に入ってから、こちらポートランドのホテル代も割増料金を取られたと言っておりましたので、どうも便乗的に日本のゴールデンウィーク料金だけが日本からアメリカに移転しているのだとしたらこれは大変由々しき問題だと思いました。

日本からのメールや電話がほとんどなかったのだけは、私たちアメリカに住み、仕事に明け暮れている日本人にとっては、本のささやかな、つかの間のベネフィットであったといえるかもしれません。ゴールデンウィークがそのうちグローバルスタンダードになるようなことが近未来にひょっとしたら起こるかもしれませんね、中国がアメリカを追い越すようなことになればね。まあそれでもアメリカはアメリカ独自の道を行くでしょうけどね。アメリカの国も私に似て、同じように天邪鬼ですから。



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