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日本には、年34回の割りで毎年行っているこの私なのですが、毎回アメリカ人である私の妻や娘の家族に対して日本からどのようなお土産を持って帰ったらよいのかと云うのは、実はけっこう頭痛の種となっています。1回や2回のことなら、悩むことなどないわけですが、毎年毎回となると、お土産にするネタが切れてくるわけです。いつも、漢字や日本の浮世絵のプリントがはいっているTシャツや扇子のような類だけでは、そう何回も同じというわけにもいきません。日本から買って持って帰るもので、何か新しくてしかも安価なお土産品は何かないものかと先週、日本に行って、成田空港で多少時間が余っていたものですから、空港内のモールを歩き回ってみました。
 
成田第一空港内のモールは、行くたびに新しいお店が出来ていて、ショッピングの選択肢もかなり広がってきているように感じます。また、お店の新陳代謝も起こっているようで、同じお店かと思っていても、以前とは別のお店になっていて、並んでいる商品も以前とは違ったブランド品になっていたりします。ユニクロやつたやの店舗も入っていますので、何が日本でいま流行っているのかをある程度的確に捉えることもできるわけで、一通りはお店に入って商品を見渡したりしてみました。
 
それでもそのような流行は、あくまでも日本人のテイストのものであって、アメリカ人のそれとは明らかに異なります。日本のアニメや寿司のように日本人の持っているテイストをほぼそのままアメリカをはじめとする海外に持っていって、大ヒットしたという事例もあるにはありますが、それらはあくまでも例外だと見なさねければならないでしょう。そのような中で、アメリカ人に見合うお土産品を毎回毎回探すと云うのは、確かにチャレンジなことであり、日本人としてマーケティング的なセンスが問われるということにもなります。
 
12月は、クリスマスの季節で、当然のことながら1年の中で最もショッピングがなされるときです。ですから、先週の成田空港での帰国前の空港内モールでのショッピングは、自分としては、もろにクリスマス・ショッピングであったわけです。限られたわずかな予算の中でショッピングに費やすごく短い時間の中で、私が今回ピックしましたのは、娘には、ユニクロのジャケットと車にかけられる交通安全の成田山のお守り、そして妻には、以前から欲しいといわれていた名前を漢字で書かれた日本のハンコ、つまり三文判です。なんと漢字で書かれた妻の名前のハンコがあるではないですか。
 
妻の名前は、Eileen、“アイリーン”と発音しますので、今までは、漢字では「愛鈴」と書いていました。これは私の明治生まれの祖母が昔、妻に対してそのように書いていたので、その漢字が定着していましたが、成田で購入したハンコで使われていた漢字は、「愛隣」というもので、手順の多い難しい漢字になっていました。キリスト教徒の多いアメリカ人には、確かに聖書の教えにある「汝、隣人を愛せよ」というキリストの教えに合致する漢字ではありますね。まあ、妻にはそのように説明するしかないですが。
 
日本の契約書は、未だにというか、未来永劫にサインとして本人の印鑑、または会社の社印を使っていますので、日本とのビジネス経験の長いアメリカ人には、日本の印鑑というものは恐らくある程度は馴染みがあるはずです。そこで取引先であるアメリカ人へのお土産品としてその本人の名前を冠したハンコを贈ると云うのはなかなか味のある贈り物になるのではないでしょうか。私がチラッと見渡した限り、成田のお店で取り扱っていた外国人用のハンコには、ほとんどのアメリカ人の名前が漢字でカバーされていました。
 
もうひとつの手軽なお土産は、お守りです。成田空港は、成田山新勝寺が近いですので、お寺の名前の入った交通安全のお守りがモール内のお店にもありました。私の娘は、この夏、交通事故に巻き込まれ、大変な思いをしましたので、娘の交通安全の祈願にということで買ってみました。ハンコにしてもお守りにしても、とても軽量なものですから、お土産として長距離を運ぶのにまったく苦にならないところがよいですね。しかもどちらもパーソナル化できるという点でも優れもののギフトになります。値段も大したことないので、低予算で大丈夫です。
 
特に女性には、このような小物は喜ばれるような気がします。ほとんどの女性は、たとえ低予算のものであっても、何かを贈ってくれるという行為そのものに対して、喜びを感じるのだそうです。これは、我々男性にはなかなか実感できないことかもしれませんが、私の経験からしても贈り物に対するこの女性の持つ感覚と云うのは、世の東西を問わず、普遍のようです。アメリカでは、女性のマネジャーやエンジニアも相手取引先にはきっといらっしゃるのではないかと思いますので、ぜひご一考いただければと存じます。
 
 
 
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