
先週1週間、梅雨末期の誠に蒸し暑い東京に行ってきました。梅雨の時期に日本に行くというのは、今までは極力避けてきた時期でしたので、久し振りにアジアモンスーン地帯の極度に湿った亜熱帯性気候をこの身をもって体験することが出来ました。それでも私が生まれ育った東京下町(葛飾)では、子供の頃こんなにも蒸し暑く、バケツをひっくり返したようなゲリラ的集中豪雨がこの時期あっただろうかと考えてしまいました。本当に傘を差していても、ほとんどその傘が利かないくらいすぐにずぶ濡れになってしまうほどの猛烈な雨脚なのです。そしてその猛烈な土砂降りが30分ぐらいしてパタッと上がると、こんどは、雲間を割って日差しが現れてきて、降った雨の蒸発がいっせいに始まり、一段と湿度が信じられないほど上昇します。
さて、東京では、2回のセミナーとパシフィコ横浜での太陽電池展(PV-Japan)への参加を1週間の中で強行しましたので、いつになく密度の超濃い、超ハードなスケジュールの毎日となってしまいました。今回は、東京・葛飾にあった実家が今年5月に売却されましたので、家賃を払わずに寝泊りできる場所がもう日本にはなく、初めて東京でホテル住まいをいたしました。ホテルは、京成線およびJR山手線の日暮里駅前にある小さなビジネスホテルを使いましたが、成田からのアクセスと山手線や京浜東北線を使って都内や横浜に出る用途に優れていましたので、次回の東京滞在もこのあまり目立たないものの、下町の家族的な温かい雰囲気のあるビジネスホテルにしてみようかと思います。
さて、今回私の東京でのセミナーは、ひとつは東京商工会議所足立支部主催での「アメリカ人の心に響く!英文ビジネスメール術」というものと、有楽町国際ビジネスセンタービルで行われた、「戦略的マーケティングとマーケティング・コミュニケーション」という2つの異なるテーマのセミナーでした。どちらも会場は、お蔭様で今回だけは、ほぼ定員通りの集客が出来、予想以上に盛況でした。セミナーにこれだけ人が集まるようになったということはやはり、日本も景気がかなり上向きになってきたという証左なのではないでしょうか。特にセミナーのあった両日とも、極めて蒸し暑く、日中の不快指数も相当高いような日でありましたので、このような中をわざわざセミナーの方にまで足を運んでいただきました方々にこの場を借りて、深く感謝申し上げます。
今回の出張は、東京で初めてのホテル住まいであったのと、もうひとつは国際線で初めてJALを使ったということで、とてもユニークなものとなりました。普段の東京出張は、ポートランドから成田まで1日1便出ていますデルタ航空(以前はノースウエスト航空)をもっぱら使っていたのですが、今回夏場に入って、航空運賃がやたらと値上がりし、もっと安い航空会社はないのかと探してみたところ、何と現在会社再建中のJALが一番安い価格を提供してくれているではないですか。そこで、JALの会社再建に多少でも貢献してみようという気持ちも手伝って、行きがカナダのバンクーバー経由、帰りがサンフランシスコ経由という、当然ながら乗り継ぎ便を使わなくてはならないルートではあったのですが、思い切って今回はJALにしてみた次第です。
私など、この20年以上の間、アメリカの航空会社のサービスしか使ったことがなかったものですから、JALのサービスは、やはりデルタやノースウエストなどと比べると、少々過剰気味ではないかと思いました。その分、当然のことながら、人件費がきっと高くついているのだろうなという印象を抱きました。ただ、飛行機は最新鋭の機種で、機内でのエンターテイメント・プログラムは、とても充実していました。JALなものですから、日本の新しい映画も見ることが出来たので、私としては、結構満足できました。ただ、帰りのサンフランシスコでの乗り継ぎ便(アラスカ航空)に、大型の鳥2羽がほぼ同時にエンジンに巻き込まれるというバード・ストライクに見舞われ、サンフランシスコ空港で約3時間立ち往生し、結局ポートランドに着いたのは、定刻よりも4時間遅れの午後8時近くでした。
デルタ航空の成田からの直行便を使えば、その日の朝8時すぎにはポートランドに到着できるのに比べ、アメリカ国内での乗り継ぎには、今回のようなリスクがつきまとうわけです。(バードストライキに見舞われたのは、これが2回目のことでした。)まあ、あとは家に帰るだけでしたし、翌日の7月4日(日)は、アメリカの独立記念日で、さらに次の日の月曜日は、振り替え代休日でしたので、出張からの骨休みのできる時間が私を待ってくれていました。7月4日の夕方からは、妻の叔父さん・叔母さんの住むLake Oswego というオレゴンのビバリーヒルズと呼ばれている超高級住宅地の一角にあり、Lake Oswegoの湖面の見渡せるすばらしい丘陵部にある邸宅の裏庭から、独立記念日恒例の花火大会をバーべキュー料理で舌鼓を打ったあと、家族や友人たちと目の保養として存分に楽しむことが出来ました。
PS.パシフィック・ドリームス社のサイトにも是非お立ち寄りくださいね。サイトは毎日更新しています。http://www.pacificdreams.orgま で。
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