イメージ 1

ここのところ、大不況の真っ只中であるにもかかわらず、いつになくアメリカ国内出張が多くなっています。 しかもカリフォルニアやワシントンなどの定番の西海岸コースへの出張ではなく、テキサスや東海岸へと北米大陸横断に近い距離を飛行機で飛びまわっての出張です。 その際に私が使っている航空便は、俗称レッド・アイ(”Red Eye Flight”)と呼ばれる夜行便です。 夜中近くにポートランド空港を飛び立ち、テキサス州のヒューストン、そしてニュージャージー州のニューワークに早朝に到着します。 乗り込んでいた乗客の目が、寝不足で真っ赤に充血しているので、Red Eye Flight という俗称が付けられています。

Red Eye Flightは、通常、西から東にすでに時間が先に進んでいる方角に向けて飛ぶ飛行機に使われます。 そうしますと、夜中に西海岸を飛び立った飛行機は、早朝に東海岸やテキサスに到着するという仕組みになります。 早朝に到着しますので、丸1日たっぷりその日はまだ存在しているわけです。 早朝ですので、ホテルへのチェックインなども通常まだ出来ません。 西から東の飛行時間は大体4時間から5時間かかりますので、どんなに飛行機の中で眠れたにせよ、4時間程度が限界です。 私などは、飛行機の中では眠れない性質な方ですので、毎回眠れたにしてもせいぜい1時間眠れたかどうかのところです。

当然、早朝に到着したその日は徹夜に近い状態ですので、頭がボーっとした状態で、判断する速度がかなりスローな状態となっています。 しかし不思議なもので、太陽が昇ったばかりの日差しを浴びると早朝に起き上がったような感覚となり、眠いながらも足取りだけはだんだんとしっかりしてまいります。 テキサスのヒューストンの場合には、次の乗継ぎの便の場所までスタスタと歩いていき、乗継便を待ちます。 ニュージャージーのニューワークでは、空港近くのホテルに一旦出向いて、顔を洗って着替えをして、そしてまた空港に戻り、空港に接続したモノレールを使って、鉄道のターミナルまで行き、そこからニューヨークのペン・ステーションまでの鉄道路線に乗り込みます。

そしてその日は、1日夕方日が暮れるまで、お客様訪問をして鉄道でペンステーションから再びニューワーク空港に向けて帰途に着きます。 初めてのニューワークとニューヨーク間の鉄道での移動でしたので、どのプラットフォームから列車に乗ったらよいのか戸惑いましたが、それも最初の日だけで、後は、毎日鉄道通勤をしているような常連の顔つきをして列車の座席を陣取っていました。 そうなのです、このような列車での通勤や移動は、日本では当たり前のことでありますから、そのような環境下で高校生のときまで東京で育った私には、ニューワークとニューヨーク間の列車通勤は一切違和感がありません。 ただ、車掌が毎回切符をチェックしに来るのは、日本とは違うシステムであることを悟りました。

Red Eye Flightを使うと、このように宿泊代を1泊倹約できて、しかもその日丸一日、仕事で使えてしまうので、やはり、私のような効率を最大限に求めたい人間にとっては、かなり得したような気になります。 ただし、映画やテレビ番組が飛行中最初から最後までかかっているので、本当にそれを無視して眠るのは並大抵のことではありません。 真夜中にかけて飛び立つ夜行便なのですから、夜通し映画を楽しむことを願っている乗客など、よほどの夜行性の人間以外はいないはずだと思うのですが、航空会社(コンチネンタル航空)はまったく気が利かないですね。

今後も東海岸やテキサスに行くときには、Red Eye Flightを引き続き使うことになりそうです。 Red Eye Flightを使って心地よく旅する秘訣をそのうちに編み出せればと思います。 それには、あと何回このRed Eye Flightを乗り続けなければならないのでしょうか。 そのうちきっとRed Eye Flightの達人となって、空港に着くといつも目が充血してしまっているおじさんになってしまっているかもしれません。 ご経験がまだない方でしたら、このRed Eye Flight、ぜひ一度お試しあれ。 話の種にはなりますよ、きっと。


PS. パシフィック・ドリームス社のサイトにも是非お立ち寄りくださいね。サイトは毎日更新しています。http://www.pacificdreams.orgまで。