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金融危機と経済危機の中で揺れに揺れ動いた激動の年2008年の1年間を振り返る年の瀬のひと時とあいなりました。 リーマン・ブラザーズの破綻がきっかけとなった今年秋以降の世界同時進行的な景気後退の影響は、すべての方々に少なからぬ影響を及ぼした、そんな今年一年の締めくくりとなるものではないでしょうか。 私が16年にわたって経営してきた弊社パシフィック・ドリームスにおいても被ったその甚大なる影響は例外ではなく、1992年の創業以来もっとも大きな決断を行った年として、この2008年は、会社の歴史にひとつのエポックを残すことになりました。

それは、先月11月1日を持ちまして、パシフィック・ドリームスの中核をなす翻訳・通訳部門を東京港区芝にあります(株)十印 (http://www.to-in.com/ja/) に事業譲渡したということです。 この譲渡により、パシフィック・ドリームスの翻訳・通訳部門は、今後TOIN USAという組織に移行することになりました。 現在は、TOIN USA Inc.をオレゴン州で登記するための準備作業過程でありますので、正式なオレゴンでのTOIN USA Inc. の発足は今のところ年明けの2009年1月からのこととなりそうです。

パシフィック・ドリームスから(株)十印への事業譲渡後におきましても、勤務しているスタッフならびにオフィスのロケーションも何ら変わりはありません。 今回の譲渡によって、パシフィック・ドリームスが長年、アメリカと日本とで培ってきた翻訳・通訳事業の継承、ならびに今まで尽力してきたスタッフは一人も欠けることなく、会社の名前はじきに変わっても同じ事業が続くわけです。 これは、このような実体経済にも過酷な影響が出始めている昨今においては、弊社のような小さな個人経営の企業にとっては、まさに特筆すべきことでした。 会社が持つ核となる事業部を切り売りすることで、会社も社員も少なくとも継続して、生き延びていくことができるのですから。

弊社が属している翻訳業界というのは、小さな個人経営や家族経営で成り立っている典型的なスモール・ビジネスの集合体でありまして、それは日本もアメリカもこの業界に関しては、業態に関しては大差ありません。 翻訳と一言に申し上げても、様々な言語の組み合わせ、専門分野があり、それらを統合して運営いくことは並大抵なことではありません。 従いまして、大手企業は簡単には参入できない業界でもあるわけです。 しかしながら、今年のような金融危機が起こり、実体経済にまで激震の走った年であれば、スモール・ビジネスの立場は当然のことながらいっそう弱い位置に押しやられる運命となります。

その意味では、スモール・ビジネスの集合体である翻訳業界でも小さいながらも企業間での再編や合併が今後日本でもアメリカでももっと起こってもおかしくないと思っています。 弊社と(株)十印はそのようなはしりというか、先陣を切ったケースではなかったかと考えています。 今回の事業部門の切り売りを経験したことで、同じような境遇や危機的状態に陥っている他の個人経営や家族経営のスモールビジネスと中規模かそれ以上の規模であるまだ余力を持つ企業との間での何らかの橋渡し役を今後、私の経験を生かしながらお手伝いできたらと考えています。

業界としての規模はまったく違いますが、半導体業界でも、現在すでに再編や統合が進んだ半導体デバイスメーカーやシリコンメーカーに対して、半導体材料装置メーカーの数は、セミコンジャパンなどに参加してみますと、その割りに変わっていないのではないかという印象を私としては抱いています。 半導体材料装置メーカーの再編や統合もやはり今後、日米間の中で進展が出てきてもよいような気がします。 素晴らしい技術や製品、そしてサービス網を持つ企業が企業サイズや資本力の問題でこの経済危機を乗り越えられないとしたら、非常に残念なことです。 何とか、それら技術や製品、サービスが存続できる術をともに探求してみようではありませんか。



PS. パシフィック・ドリームス社のサイトにも是非お立ち寄りくださいね。サイトは毎日更新しています。http://www.pacificdreams.orgまで