イメージ 1

私の住んでいるオレゴン州セーレム市は、ウィラメット・バレーと呼ばれる平野部のちょうど真ん中に位置するところにあります。 前回のブログの中では、「真夏の盛りの今時期でも気温は最高でも30度を下回る日の方が多く、朝の最低気温は、15度前後まで下がり、毎朝の出勤には、長袖か、ジャケットを着込む必要があります」などと書いたものですが、先週の後半から週末にかけて、連日華氏で100度(約37度C)を超える猛暑に突然見舞われてしまいました。


地元の新聞社やテレビ局からの週間天気予報の速報でも週後半から華氏90度(約32度C)を超える予報が出されてはいましたが、まさか三日連続の100度越えとは誰も思ってもいなかった猛暑の到来です。 オフィスで仕事をしていても午後3時を越える頃になると、空調がガンガン効いているはずのオフィス内でもにわかに外の強烈な日射による熱が伝わってくるのが感じられます。 こちら今時のオレゴンの最高気温は、このような猛暑の日には、通常午後6時ぐらいに記録されますので、仕事終わりの帰宅時が実は、1日の中で最も暑い時間帯となります。


日が落ちるのが午後8時15分(8月17日現在)となっていますので、8時過ぎまで相当な猛暑の時間帯が続きます。 このような日は、夜寝るときもちょうど日本のような熱帯夜となりますが、さすがに明け方近くになると気温がみるみる下がってきて20度Cを下回ります。 朝起きたことは大概どんなに暑い日でもあっても15,6度Cが普通です。 そんな日がこちら平野部では三日間も続いていますが、セーレムから70マイル(112キロ)ほど走れば行き着くオレゴンの海岸地帯は、途中にあるシスキュー山脈をはさんで夏場の気候がガラッと様変わりします。


平野部と比べて海岸地帯は、年間を通じても平均で10度Cは気温が低いのですが、今回のような猛暑に見舞われた平野部の暑さでも、猛暑はシスキュー山脈に阻まれて、海岸地帯まで到達することができません。 その代わり、寒流の流れる太平洋北西部は、夏でも冷たいガスがかかりやすく、風の強い曇り空の日が多く、気温も驚くほど低めで、猛暑に見舞われたこの三日間であっても海岸地帯の平均最高気温は、20度Cを下回るという冷たい夏の日となっています。


私が昔日本にいたときの子供時代は、千葉や湘南の海に夏は海水浴によく行ったものですが、海に行くからといって気温が東京より低いというようなことは感じたことはありませんでした。 東京も千葉の海も暑い日は同じくらい暑かったように記憶していますが、ここオレゴンでは、その記憶とはまったく異なる大きな気温差と気候の違いが平野部と海岸地帯とではあるものなのです。 またオレゴンの海は海水の温度が低すぎるのと、波が荒いため海に入って泳ぐことができません。


その代わり、素晴らしい理想的な砂浜がどこまでも続き、また海岸にある岩場も様々な自然の彫刻作品に仕上がっていて、訪れる者を魅了させます。 私が行ったことのある日本の海岸と比較すると、ちょうど北海道の積丹半島を彷彿とさせてくれます。 積丹半島の岩場にある様々な造詣に、はるかかかなたに続く砂浜がマッチした海岸がまさにオレゴンにある海で、その美しさは世界の海岸の中でも比類なきものだと思います。


ただし、気温が低いので、平野部を出発するときは猛暑でうだるような暑さの日であっても、セーターやジャンパー、あるいはウインドブレーカーなどを持参しないと海岸で大変寒い思いをすることになります。 セーレムから出かけて最も近い海岸線があるのは、リンカーンシティという町です。 この町はことに風が強いことで有名で、「凧の町」として有名で世界中から凧揚げの愛好家がこの町に来て、自慢の凧挙げに興じています。 年1回、凧揚げ選手権なるものもこの町で主催されているのです。



PS. パシフィック・ドリームス社のサイトにも是非お立ち寄りくださいね。サイトは毎日更新しています。http://www.pacificdreams.orgまで。