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いつの頃からだったか、私の妻が毎月一回郵送で届く映画のDVDのメンバーシップに加わるようになり、妻とともにこのDVDを見るのを楽しむようになりました。このDVDメンバーシップは、スピリチュアル・シネマ・サークル(www.SpiritualCinemaCircle.com)といい、毎月届く1枚のDVDの中には4つの映画が入っています。4つのうち、3つは短編フィルムで、数分しかないものもあればせいぜい15分前後で終わるドキュメンタリーものなどが含まれています。そして、Feature Filmとして100分前後のフルムービー1本が最後に入っているという構成になっています。

スピリチュアル・シネマ・サークルの共同創始者で映画プロデューサーのスティーブン・サイモンの解説が各映画の始まる前に必ず入っていて、それがちょっとうっとおしいことが多いのですが、まあDVDですから彼の解説は全部スキップしてすぐに映画本題に入ればよいことなのかもしれませんが、スキップしないと彼特有のこだわり解説を毎回聞かされることになります。

このスピリチュアル・サークル・シネマという名前から、ニューエイジ系の映画ばかりを集めたものなのではないかとお気づきの方がいるかもしれませんが、実はその通りなのです。しかも世界中からのフィルムを集めて毎回1枚のDVDに編集していますので、このようなニューエイジ系の映画作りはいまや世界のひとつの潮流なのだということを教えてくれます。中には、一般映画として自国で封切された作品も時には入っていて、英語の字幕スーパー付きで見るわけですが、字幕のスピードがけっこう早いため、英語ネイティブではない私にとっては、かなりの神経戦と体力の消耗とを余儀なくされてしまう作品も少なくありません。

昨年夏に届いた1枚は、日本映画で竹内結子主演の「天国の本屋さん」がFeature Filmになっていました。こちらは当然のことですが、英語の字幕スーパーなど関係なく見ることができましたので、それなりにエンジョイすることができました。ただし、ストーリー全体にもう少し深みがあったらとも感じました。竹内結子の演技は良かったのですが。

そしてここのところでは、けっこう力作のFeature Filmが入ってくるようになりまして、昨年暮れのDVDには、”The Secret”、そして最も新しい2月号では、”Conversations with God”というこれは、スピリチュアル・シネマ・サークル自体が初めてプロデュースをした(解説者であるスティーブン・サイモンがプロデューサー)彼らにとっては記念碑的作品が納められていました。作品そのものは、実話とそれに基づいて書かれた本から忠実に映画が作られたようですが、ちょっと編集が冗長であるのと堅苦しいテーマであるために、エンターテイメント(エンタメ)向けとは言いがたい印象でありました。まあそれがニューエイジ系フィルムの特徴だと押しなべて言ってしまえばそれまでなのですが。

これは私のまったく勝手な想像なのですが、将来は日本向けのサービスも開始するのではないかと思います。最近の日本映画の復活と制作作品の伸びは、今までハリウッドが作り続けてきたエンタメ系の映画に飽きたらない観客の層がようやく表面に出てきたという現象ではないのでしょうか。このスピリチュアル・シネマ・サークルのようなニューエイジ系の映画の製作や配信も日本映画と同じくますます拡大していきそうな気配を感じます。スピリチュアル・シネマ・サークル独自の作品の制作も続いていくとのことですので、これからも毎月届くDVDはますます目が離せなくなってきます。



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